ヒーリング能力向上のために必要な4つの要素

気功治療・ヒーリングの施術能力を上げるためには何をしたら良いのだろうか。
素人もプロもこの点に頭を悩ませている人は多いことと思う。
この点については明確な方法論が確立されていない。
世の中で卓越したヒーラー・治療家はいるけれども、彼らはどうしても先天的な特殊能力を持っていたとみなされ、この問題は済まされているのではないかと思う。
「彼(彼女)はスペシャル(特別)だから…」とできない自分に言い訳をするのだ。

確かに、突然変異的なスペシャルな人もいるだろう。
しかし、全員が全員先天的に能力を持っていたのではないと思うし、後天的に能力を伸ばしていった人もいると思う。
私自身のことで言えば、日々のヒーリングの中で大半のクライアントにご満足頂けていると感じているがそうかといって生まれもって高いヒーリング能力を持っていたわけではないし、また現時点でもどんな難病でも治すとは言い難い。
しかし、このレベルで終わってたまるかという反骨精神を持続してもっており、やれることはなんでもやってやろうという気持ちはある。

ここでは、できるだけ先天的な能力を問わず後天的にヒーリング能力を伸ばしていくために何をしたらよいのかを考察してみたいと思う。
それをできるだけ明確にして道を作ってあげることが、後からヒーラーになりたいと心から志望する人にとって有益な道しるべになることと思う。

 

  ヒーラーの能力を作る4つの要素

スピリチュアル・ヒーリングとはこの世界とは別の世界(次元)の神霊とつながり、そのヒーリング力の源泉から力を導き、病者を癒す技法である。
つまり、まずは別次元の存在、神霊とつながりをもたなければならないというところから始まる。

普通はまずこれが非常な困難を伴う。
独力で例えば本などで勉強しながらこれができるかというと殆ど不可能なのではないかと思う。
修行を重ね、ヒーリングの力がある神霊とつながろうとすればとんでもない時間と労力がかかるだろうし、下手をすれば今生で到達できないかもしれない。
そのため、ヒーリング力というものは、まれに生まれもって備わっている人がそれを活かしている世界(分野)という認識が一般的になっている。

確かにその一面はある、しかし先天的能力を持たない者がこの壁を乗り越える手段もある。
それは伝授という秘法を使うことによってこの壁をクリアすることができる。
伝授とは仏教では伝法といい、西洋ではアチューメントともいう。
これは能力を人から人にコピーできるものであり、だからこそ貴重価値があり、仏教(特に密教)では秘伝とされている。

学校での勉学で考えると、塾に行ったり、独学したりして学科の知識を蓄えていくものが、伝授という秘伝によってあっという間に能力がコピーされ、例えば勉強していないのにいきなり偏差値65からスタートするようなものだから、ありえない驚愕の話に思える。

しかし、秘伝は世に隠され古より綿々と伝承されており、その力を高いレベルで駆使することができ、更にその力を人に伝える能力や資格があるものが縁ある者に伝えている。
それはだいたい魂の縁、今生だけではなく過去世も絡んだ縁で結ばれるものと思う。

さて、話を戻す。
神霊につながるというがその神とはどのような存在なのだろうか?
それをまず理解していこう。

まず、神が存在するのかどうかという根本的な議論だが、これは確かに存在する。
私はエネルギーとして感じることができる(ようになった)ので分かるのであるが、感じられない人には分からないと思う。
感じられないから存在しないということにはならない。
たとえ抽象的な概念としてしか神をわからなくても古今東西様々な神が人間から崇められ祀られている。
本当に困った時には神を頼るのは人の常だ。

では、神はどこにいるのだろうか?
もちろん、住所があるわけでない。
神の所在は私たちが認識しているこの3次元とは別の次元に存在するのであり、それはどこか遠いところや高いところにあるものでもなく、この3次元の世界と折り重なるようにしてどこにでも存在している。
「でも見えないし感じないよ」と言われるかもしれないが、その理由は波動・周波数にある。
私たちの脳は広範な周波数領域の内、ある一定領域(この3次元・物質世界のこと)の周波数(波動)を拾い、それを脳が現実世界として変換し解釈している。
神の周波数領域は存在するのであるが、脳にその周波数を拾うスイッチが入っていないために、現実世界に変換できず、そのため見えたり感じたりできない。

しかし、修行を重ねサマーディー(悟り)を開いた聖者は一瞬にしてその脳のチャンネルを神の世界に合わす事で神の世界に入ることができる。
私たちはそのチャンネルを潜在的に持っているものの、封印されており開発(修行)をしない限りは使うことができない。
封印されているという言葉を使ったのは、右脳の機能の大部分(一説には90%以上)は眠っておりそれがどのように使われるべきなのかも解明されていないということから、私は遥か昔に第3者の遺伝子操作が入ったのではないかと思っている。

その神の世界とつながりこの現実世界でヒーリングをやっていこうとするには考えなければならないポイントが4点ある。
それは、

①どことつながるか
②つながりの太さ
③受け入れる容量
④意念・治してあげたいという気持ち

の4つである。

それはあたかもインターネットからソフト(例えばマイクロソフトのオフィス)をダウンロードし使い込むのと似ている。
マイクロソフトのオフィスが仮にヒーリングに有効なエネルギーだと想定し、ヒーリング能力というものを考察してみたいと思う。

 

  ポイント① どことつながるか

インターネットの世界というものは神の世界のようなものだ。
パソコンまたは携帯などのツールがなければそれを認識することはできないが、ツールがなくインターネットが見れないからと言ってインターネットの世界がないということにはならないだろう。
神の世界があるのかないのか議論をしている人、または神の世界があるのか疑問を持っている人は、ツールを持たずに「インターネットって本当にあるのか」と考えている人に等しい。

また、ツールがあったとしてもインターネットできちんとマイクロソフトのウェブサイトにつながらなければならない。
インターネットが見られるようになったからといって、見ているサイトがマイクロソフトではなく、仮にトレンドマイクロ(ウイルスセキュリティのソフト)だとするとダウンロードし得られる能力はヒーリングの能力ではなく、霊視の能力になってしまうかもしれない。(人によってはそれでもよいのかもしれないが)

ここでインターネットでマイクロソフトのウェブサイトを見られるようにすることが、伝授ということになる。
伝授とはいわば通信会社(たとえばソフトバンク)と契約をするようなものだろう。
通信会社と契約をしないでパソコンと悪戦苦闘してもインターネットが見れるようにはならない、絶対に不可能だ。
それだけに伝授というものの持つ価値というものが分かってくれるものと思う。

ここまでの話は、当サロンの講座でいえば「スピリチュアル・ヒーリング講座」や「密教瞑想講座」での伝授に相当するものである。

 

  ポイント② つながりの太さ

さて、インターネットが見られるようになった、更に念願のマイクロソフトのサイトも見られるようになった。
伝授を受けられれば誰でもそのヒーリング能力は得られる。
これは本当はすごいことなのである。
先に勉学の例えをしたが、仮に療法の世界に偏差値というものがあればいきなり65あたりからスタートしているようなものだ。
しかし、ヒーラーの先輩のAさんと比較してまだ自分のヒーリング力が未熟に感じられるとしたらそれはなぜなのだろうか?

同じ伝授を受けたAさんと比較し、差が出ているということは他にもヒーリング力を左右する要素があるからである。
2番目に解説するそれはつながりの太さである。
神とのつながりの太さと考えてほしい。

神(≒インターネット上のマイクロソフトのサイト)とつながったからと言って、その時点でその人が神になる訳ではない。(私も人間でありまだ神ではない)
神と一体になるのはサマーディーと言って悟りを拓くことである。
そのレベルの人には会ったことはないと思うが、私はヒマラヤでサマーディーを達成した聖者とお会いしそのエネルギーを体験したことがある。
彼らはエネルギーのレベルが一般の人間とは全然違う、神と一体化しているため人間でありながら高純度のエネルギーの塊のように感じた。
伝授をしたからといっていきなりそのレベルになれるものではない。
その後にたゆまぬ修行を正しい方法論で重ねていきサマーディーを達成するのだ。

神とのつながりの太さはインタネットの通信で例えると通信速度に相当する。
伝授を受けたばかりの方の通信速度が仮に100Mbpとすると、サマーディーを達成した聖者が100000Mbpのようなものだ。(そんな数値があるか知らないが例えばの話)

マイクロソフトのサイトからオフィスをダウンロードするのに聖者が一瞬でダウンロードできるとするならば、伝授を受けたばかりの人はそれに3分かかるようなものだ。
それはヒーリングの現場でいうと、ヒーリングのエネルギーが怒涛のようにガンガン降りてくる聖者と、少しずつ降りてくる新米のヒーラーとの違いに相当する。
(少しずつでも降りてくることは、それでも凄いことなのであるが。)

神とのつながりを太くする(≒通信速度を上げる)にはまずは神とつながる機会を増やすことである。
ヒーラーならヒーリングの場数をこなせばこなす程基本的に神とのつながりは太くなる。
ヒーリングは世の中的には特殊能力であるが、1つの技術(例えばバイオリン演奏や寿司職人になるための寿司の握り方・プロ野球選手のバッティング技術など)を習得するために練習・練習・また練習という場数が上達に欠かせない要素になっているものがヒーリングでもそのまま当てはまる。

もう1つ、神とのつながり太くする(≒通信速度を上げる)方法があるとすればそれは瞑想である。
多くの瞑想はリラクゼーションを目的としているが、当サロンの瞑想法(「密教瞑想講座」)は神とのつながりを深めていくための技法を学んでいくものである。
その技法とは古代から伝わるマントラ(真言〔≒呪文〕)を使い、神のエネルギーをエネルギー体にチャージしていく瞑想法でやればやる程意識が進化し神とのつながりが太くなる。

ヒーリング能力を向上させるために日々何をしたら良いかということでは瞑想は欠かすことのできないものだ。
瞑想をしていけば日々ヒーリング能力が向上していくのを実感できるだろう。

 

  ポイント③ 受け入れる容量

ヒーリングエネルギーは神から降ろされるものだが、神のエネルギーと人間のエネルギーは大きく違いがある。
神のエネルギーは波動が高く精妙なエネルギーなのであるが、人間は物質界(3次元の世界)で粗い波動を持つ肉体を持っている存在なので、そのエネルギーは波動が低く粗い。
神のエネルギーは人間という波動の大きく異なるものを通るのであるが、その過程で人の魂を通って来る。
魂は神のエネルギーを受け入れる器のようなものであり、魂がその人のカルマなどで汚れているとなかなか神のエネルギーが入って来ない。

これはインターネットの例えでいうと、魂はパソコンのCPUの様なものだ。

※CPU
パソコンなどコンピュータにおいて様々な数値計算や情報処理、機器制御などを行う。
マイクロプロセッサと同義。

CPUが小さいとマイクロソフトのオフィスをダウンロードしてもうまく動かずフリーズしてしまったりするだろう。
CPUが大きいとオフィスも快適に稼動する。

エネルギーにも色々と種類があるが、いきなりレベルの高いエネルギーを伝授されても使いこなすことができない。
ヒーリングの上達の過程では魂の浄化度に合わせて、その人に合ったエネルギーを伝授していくのが正しい方法である。
魂の浄化が進んでいない人に高度なエネルギーを伝授しても使いこなせない。
例えると日常買い物にいく目的で軽自動車を利用している主婦にランボルギーニカウンタックを与えても乗りこなせないのと同じだ。

魂が綺麗か汚いかということでは、霊性修行(サーダナ)を実践していなければほとんどの人はそれ程綺麗とはいえないと思う。(霊性修行を特にしていなくても中には霊性の高い人もいる。)
魂には今生だけではなく、過去世の諸々のカルマが溜まっている。

魂を浄化していくためには霊性修行(サーダナ)が必要だ。
では、霊性修行はどう進めていくのが最適かというとこれも瞑想をしていくのが良い。
瞑想中は神の力により確実にカルマを消除・軽減し魂を浄化してくれる。
特に、当サロンの「密教瞑想講座」で教授している瞑想法はマントラという神の力を使う瞑想法なので、より短時間で大きな成果が得られる。
意識のレベルが上がり、魂の浄化が進んでゆく。
それに比例するようにより大きなエネルギーを動かせるようになる。

②の「つながりの太さ」と③の「受け入れる容量」を高めるために私も日々瞑想は欠かさない。
ヒーラーの皆様にも瞑想の実践を是非ともお勧めしたい。

 

  ポイント④ 意念・治してあげたいという気持ち

気(エネルギー)には情報が入る。
それはエネルギーを送る者の思いが入るということだ。

当サロンでも水晶のブレスレットにエネルギーを封入し斡旋しているが、そのエネルギーはクライアントの願いが達成されるようための祈りのエネルギーである。
希望者は主に病気が治るようにという願いが多いが、それだけではなく人間関係が良くなるようにというものもあれば、受験に合格するようにというものもある。
良いご縁に恵まれ早く結婚できるようにとか、ネガティブなエネルギーから身を守るというものまである。
人の願いは様々である。

エネルギーがより効力を発揮するためには送り手(ヒーラー)の思いの強さというものが大きく影響する。
「どうしてもこの人の苦しみをとってあげたい」と心の底から思うのと、「面倒くさいな、早く時間が終わらないかな」と思ってヒーリングをするのとでは天地の差が出る。
思いという情報が載っていないエネルギーは空砲を撃つようなものである。

マイクロソフトのオフィスを手に入れたとしても、それをどう活用するかというアイデアやコンテンツを持っていなければ宝の持ち腐れに等しい。
ヒーリングの能力を得たとしても、最後はヒーラーの思いが重要でそれを持って病に苦しむ人を助けてあげたいと強く望むか、「やったあ、超能力ゲットだぜ」と思っているだけかでは、雲泥の差があることは説明を要しない。

このポイント④はヒーリングの教師が教授するべきものではないし、教授しようとしてもできない。
病気で苦しんでいる方を目の前にして、「どうにかして、何としても助けてあげたい、痛みや苦しみを取ってあげたい」と思えるかどうか、その気持ちは内々からこんこんと湧き上がってくるものだ。
それが強い強いヒーリングの力になるのだ。
「ほら、この人苦しんでいて可哀想でしょう、わかる?」と教師が生徒を誘導することなんてできやしない。
この愛のパワー、これこそヒーラーに生まれ持って備わっている性質と言っても過言ではない。
きっと今生でヒーラーを目指して生まれてきた魂は、過去世で多くの苦しみや試練を経験し、ヒーラーとして他の苦しんでいる人を救いたいと強く思う者なのだと思う。

どこと
つながるか
つながりの太さ 受ける容量 意念
(治してあげたいという気持ち)
インターネットの世界 特定のウェブサイト 通信速度 パソコンのCPU ソフトを使用する者のアイデア・コンテンツ
ヒーリングの世界 神(更に限定するとヒーリング力のあるエネルギー) 神とのつながりの太さ、濃さ 魂の浄化度 ヒーラーの思い・熱意・ハート