日月神示とは
日月神示についての説明は日本で日月神示を紹介している第一人者・中矢伸一先生の「ミロクの暗号」の説明がわかりやすいのでここに転載します。
ノストラダムスをはじめ、エドガー・ケーシー、「ヨハネの黙示録」、「ファティマ第三の預言」、ポール・ソロモン、ジーン・ディクソン等々、外国の預言書や預言者には大変有名なものや人物が数多くありますが、日本にも預言とか天啓と言えるものが存在します。
そのうちの最高レベルの啓示と言えるものが、この日月神示です。 日月神示は「ひつくしんじ」とも読み、別名「一二三(ひふみ)」とも呼ばれます。 天明は、昭和19年(1944)6月10日、千葉県成田市台方にある、東日本一の大杉の木で知られる麻賀多神社の境内末社、天之日津久(あめのひつく)神社に参詣の折、突然に右腕が怒張し、自らの意思に反して画仙紙に筆で文字を書かされました。これが日月神示の発祥です。 以後、天明が昇天する約2年前の、昭和36年(1961)まで、断続的に書記されていきます。 日月神示とは、真正なる神道の甦りを意味するものと、私はとらえています。いわば神道のエッセンスが綴られた「聖言」です。 ところが、明治期に確立した「国家神道」の流れを汲む現在の神道をいくら研究してみても、そこまでの幅の広さや奥深さは出てきません。従来の神道学を研究するだけなら、それは日本人の固有宗教とか日本思想史のジャンルに枠付けされて終わってしまうことになります。 中略 日月神示がどのような事情を以て地上界に降ろされたか、それを大雑把に申し上げますと、日月神示とは江戸末期から日本に興り始めた「神道系新宗教(教派神道)」の流れを汲むもの、と位置付けることができます。 そんな霊的系譜を受け継ぐ形で、日月神示の伝達が始まるのです。大本に降ろされた啓示である「大本神諭(おおもとしんゆ)」(いわゆる「お筆先」)が、全体的にひらがなで書記されているのに対して、日月神示の原文は、主に数字で構成されているのが特徴です。 内容的には、これから起こる「立て替え・立て直し」の様相と、日本及び世界に現出する混乱、日本人の歩むべき道、神の御意に沿った信仰のあり方、霊界の実相、病の治し方と開運の方法、言霊(ことたま)・数霊(かずたま)の秘儀、そして、「大峠」の後に訪れる「ミロクの世」、いわゆる地上天国の姿といったものが、時に具体的に、時に抽象的に示されています。 日月神示によれば、世界は今、かつてなかったほどの大変動の時を迎えていますが、この大いなる神の「禊祓い(みそぎはらい)」を通して、理想社会、「ミロクの世」がこの世に顕現します。そうした経綸の中で、世界の代表的宗教はそれぞれの特質を保ちながらレベルアップし、対立から連帯へと向かい始め、一つの「世界宗教」が誕生することになります。 |
出典:「ミロクの暗号」(中矢伸一)徳間書店