「気が出る」ことの意味

「気が出る」ことの意味

「気が出る」ことの意味

気は自然界・宇宙を構成する普遍のエネルギーです。
従って、どこにでもあり、感度が優れている人であれば誰でも感じ取ることができます。
生まれついてそのような能力を持っている人もいます。

私の場合は気が分かるようになって、幼少から感じていた奇妙な感覚が気によるものであったと理解することができました。
生まれつき気をよく感知できる人もいますが、私の場合はそうではありませんでした。

サラリーマン時代の終盤には気にも少しは親しんできましたので、手から気が出ている感覚ははっきり持っていました。
よく気功教室などでは「手に気のボールを作ってみましょう」というところから始めるところが多いようですが、それくらいはできていました。

初めて気功の先生に入門したときのことです。
「気が出るようにしてあげよう」と先生がおっしゃるのですが、内心では「もう気が手から出るのだけどな」と思っていました。
浅学な私はわからなかったのですが、「気が出る」とは

「その先生が使っている治療用の気が出る」

という意味でした。
気が出ると言っても気は全て同じではないのです。

気にも色々あり、武道や呼吸法でいう気は肉体を強くしたり人を飛ばしたりする気です。
物質に影響を与えやすい気であればスプーン曲げのような力になります。
このような気の種類で、治療に適した気というのがあるのです。

例えば太極拳の達人は気のマスターとも言えますが、彼らが全て卓越した治療能力があるものではありません。
治療には治療に適した気があり、それを体得しなければ高いレベルの施術家(ヒーラー)にはなれないと私は考えています。

そのため、本講座では法力伝授 初伝・奥伝のそれぞれで幾つもの気(エネルギー)を使える様にします。
実際の気功治療の場面で、気(エネルギー)の種類を変えると途端に効果が上がることは珍しくありません。そのため、いわば武器となる気(エネルギー)を複数持ち、自在に駆使できる様にすることは気功治療家として重要なことです。 そして、それは独習ではとても難しいことは想像に難くないはずです。

以上の理由から、師に付いて気の伝授を受け、それからさらにその能力を高めていくというのが気功治療家の辿(たど)るコースとお考えください。