気功治療家の2つのタイプ

気功治療家の2つのタイプ

「気功」の肩書で活躍している人には大きく2つのタイプがあります。

第一に、自分自身の気を練って高め、それを受け手に送るタイプ(=練成型)です。
武術や太極拳、少林寺拳法など武道の達人にこのタイプ(=練成型)が多いです。
武道の分野で活躍している気功家も気功治療を行うこともあります。

第二に、宇宙・神仏、霊とつながり、そのエネルギーを仲介しているタイプ(=仲介型)もあります。
こちらはヒーラー、霊能者、巫女、宗教家に多く、それぞれの得意分野を活かして気功治療を行っています。

タイプ 練成型 仲介型
活躍の分野 主に武道家

ヒーラー、霊能者、巫女、宗教家

気の源泉

種  類

ヒューマンの気(エネルギー)
天地自然の気(エネルギー)

神仏・霊・スピリットの気(エネルギー)

気を得る方法 自分自身の気や天地自然の気を呼吸法によって練る 特定の神仏、霊とつがなり気を導く
鍛錬法 主に呼吸法 主に瞑想法

これはあくまで傾向ですので、厳密に区分されるものではありません。
両方のタイプを兼ね備えた人も存在します。
当院では「気功」と看板を出していますが、私の場合は後者のタイプ(=仲介型)で、神仏とつながりその力で気功治療を行っています。

それでは、練成型のタイプの仲介型のタイプとどちらが病を癒すのに優れているのでしょうか?

私が様々な文献を調べたところ、歴史に残るような治療能力を持つ人の多くはご神仏とつながる仲介型の治療家だとわかりました。
ですから、私はどちらかと言われたら仲介型に軍配をあげますが、もちろん個々人の能力は千差万別であり、練成型の人にも達人がいるのは確かです。

練成型にせよ、仲介型にせよ、どちらの気功も修行が必要です。
練成型のタイプの人は10年、20年とたゆみない努力を重ねている人も珍しくありません。
その結果、ある時に修行の成果を得て突如として超常的な力を得るのです。
しかし、そこまでの道程はとても長く厳しいものがあり、余程資質が優れた方しかその境地には至るものではありません。

仲介型の気功も修行は必要です。
私も日々修行を重ねており、それにより能力は日進月歩で向上しています。
しかし、仲介型の場合、一番特徴的なのがその能力を伝授(アチューンメント、伝法とも言う)という形で直接的に授かるということです。

伝授にも色々とありますが、一般的にはある特定のエネルギーを使えるようになるためのアンテナを脳に立てる様な作業です。
本来は、修行を重ねていき、やがて天啓を得てその能力を授かるものですが、それは長い年月と大変な努力を必要とするものです。
ましてや今生で授かるかどうかも不確かです。
伝授という形をとれば短期間で師と同じエネルギーを使えるようになります。
いわばこれは能力のコピーであり、修行のショートカット(近道)とも言えます。
ですから、こちらの方が万人向けであり、ある程度のレベルまでは才能は不問と言えるのです。

気功治療家の2つのタイプ