自分自身の誕生日プレゼントに何がいいか思案していたのですが、1万円する本を思い切って購入しました!
それは何かというと、致知出版社刊の「人生の法則」です。
これは定期購読誌「致知」の藤尾社長が執筆した雑誌「致知」のリードの中で、選りすぐりのものを1冊の本にまとめたものです。
専門書ならともかく、なかなか1万円の本は買う機会がないです。
ですから、1万円と聞くと「わっ、高い本だな!!」とビックリしてしまうのですが、直感で迷わず「エイッ!!」と購入ボタンを押してしまいました。
おかしなもので、法具にはもっと高価な物も平気で購入するのですが、本だと抵抗があるのですね。
さて、本が届いて、少し読み始めたら、
「う~む、やっぱいいわ~!」
肚に納まる数珠の言葉の連続に、高いお金を出した甲斐があったと胸をなでおろしました。
薬で言うと滋養の高い成分が、身体にしみ込んでくるようです。
こうした1つ1つのエッセンスが、私自身の信念や哲学の血肉になっていくのでしょう。
最近はなかなかゆっくり本を読む時間がありません。
外山滋比古さんは、40代は本ばかり読んでいてはダメだと言っていましたので、それでも良いのかもしれませんが、たまには骨太の本に格闘したくもなります。
最近は、何か人生に大きな変化が来る予兆を感じてたりしますので、人格の骨子となる部分を再度鍛えてみたいと考えていたところでした。
「人生の法則」の初めの数ページを読んでみましたが、1000円・2000円位の本とは何か内容の重みが違います。
1万円払ったという意識も多少関係しているかもしれません。
しかし、それだけではなく、やはり金額相当の価値がある本だと思います。
1万円の本というと、昔中村天風の三部作を購入しました。
若い時に買ったので、その時は今よりもっと勇気を要したのを覚えています。
成功の実現
盛大な人生
心に成功の炎を
これらの本も買ってよかったと実感したものです。
中村天風師の数ある本の中では、この3部作が一番お勧めで、金額以上の価値があります。
1冊1万円だと、本気で人生を変えていこうと思う人でないとなかなか奮発できないでしょう。
昨夜、「人生の法則」を読んで、ワクワクした気持ちで床についたのですが、そうしたら今日来院したお客様(Tさん)が、
「先生、僕、1万円する本を買ったんです」
と言うではありませんか!
偶然にも程があります!
「えー!!私も昨日買って読んでたんですよ!」
とお互いにビックリ仰天!!
それで各々が購入した本の話をして、情報交換したのです。
Tさんは無能唱元氏の1万円本でした。(私は読んだことがありません)
Tさんは現在求職中で、何か自分を奮い立たせるために1万円本を買ったそうです。
現代では、事業が成功している人、政治家、有名人を含め、なかなか骨太の人生哲学を持っている人は見当たりません。
軽薄で、頭でっかち、知識偏重の人間が表に出ていて、どこか言葉が響かず、「小粒だなあ」と思います。
昔は、荒波に揉まれて鍛え抜かれた骨太の人生哲学を持つ人格者が各界で活躍していたものです。
そうした人の言葉は、多弁でなくとも、一言の重みがあって肚に入ってくるものです。
そうした、「人物」に少しでも近づける様、私も仕事を通して研鑽していきます。