気功治療家を長く続けるコツ

 

先般、気(エネルギー)の施術を30年以上続けている療術家の方(Rさん)とお会いし歓談しました。
僧侶であるRさんは私から見ても卓越した技量をお持ちで、お話する中で勉強になることが非常に多くありました。

やはり、気功治療の仕事は非常に体力を要するという点においては共通する認識がありました。
弊院に来られるお客様も重い病や症状の方が多いので、気功治療をすると体力を消耗します。
時にはバテバテになって立つのも厳しい状況になることもありますし、邪気を受けてトイレでもがき苦しむこともあります。

実際に、気功家や治療家は短命が多いのです。
巷(ちまた)で彼らが命を落としたという話は、とても頻繁に耳にします。
それは、受け手の邪気を被り、気功家自身のダメージが積み重なっていくからなのです。

 

そこでRさんに、「どのようにして体力を養っていますか?」という質問を投げかけたところ、

「ストレスを溜めないことだよ。」

「この仕事は1日中病気や問題のある人と向き合っているから、自分自身も鬱々となってくるでしょう。そのままの状態で床に入るとえらいことになる。だからストレスをうまく発散することが大事なのです。」

と教えていただきました。

 

Rさんの場合は、仕事が終われば近くの飲み屋に行って呑んだり歌ったりするとのこと。
それがよいストレス発散になるのだそうです。

私の場合は、1日の施術後に瞑想をして自己浄化をするのを欠かすことはありませんが、Rさんの様に気晴らしをしていくことも気力体力を維持するために大事なのだと認識しました。

 

僧侶が歓楽街に出向き、呑んだりして遊ぶのは、見方によっては俗っぽい印象も受けます。

西洋のキリスト教圏では、人の手に負えない病気を癒す牧師をエクソシスト(悪魔祓い)と呼んでいて、技量の高い牧師は呪術師として地域の尊敬を集めています。

しかし、たいていのエクソシストなる牧師は、清貧を実践する修行者というよりも、むしろ飲む打つ買うの三拍子揃ったおっさんという風情なのだそうです。
それでも、凄い力があって病気治しをして人々を助けている。

 

清くばかりあっても魔に打ち勝つ強い力は出ないのかもしれません。
清濁併せ吞む気質を持っていた方が、この世界では強者なのでしょう。

そんなことから、病気治しをしている時間以外はできるだけ愉快に笑って過ごす時間を増やそうと考え至るようになりました。

 

 

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