今日という1日の価値

このように想像してみてください。

道を歩いていると、知らない紳士から声をかけられました。

『やあやあ、やっと見つけた。あなたを探していたんです。実はこれこれこういうわけで、あなたにこの大金を渡したくて探していました。』

こんなふうに声をかけられたら、ビックリしますよね。
でも、100%詐欺の話ではありません。

『ここにあるお金は100億円です。これをあなたにあげましょう。』

突然、100億円もらえるとなると誰でも狂喜することでしょう。
喜んではしゃぐあなたに紳士はおもむろにこう言いました。

『でも、ひとつだけ条件があります。あなたの寿命を頂かなくてはなりません。あなたは明日までしか生きられません。明後日には死ぬことになります。』

このような条件を提示されたら、あなたはそれでも『はい、もらいます』と言うでしょうか?
言わないですよね。
なぜなら、自分の人生は100億円では買えないだけの価値があると思うからです。

お金に換算するのがそもそもナンセンスで、人生はお金で買えないだけの価値があります。
80才代の日本で有数の資産家に、『あなたの全財産を出せば、あなたを30才の頃に戻してあげましょう』と提示すれば、二つ返事で払うことでしょう。
それだけ人生において時間という価値は高いということです。

また、あなたが何気なく生きているその一日を、心の底から欲している終末期のがん患者さんがいます。

あなたが何気なく漫然と生きている一日を、愛する人と一日でも長く一緒にいたいと願い、噛み締めるようにして大切な時を過ごしている終末期の病気の人がいます。

あなたにとって何気ない普通の一日の時間が、欲しくても欲しくても叶わない人も世の中にはいるのです。

1日にはものすごい価値があると思えば、一瞬一瞬を大事にして、人生の使命を果たすべく朝から晩まで有意義に生きると思います。
1日に価値がないと思えば、人生の価値は二足三文で、「あ~、つまらないなぁ~」と怠惰な時間がただ流れていくだけです。

意識の持ち方一つで、人生の価値や輝きは大きく変わります。
今日という日は二度とありません。

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