【人はつながっている】運は家系で共有している

松下電器産業を一代で創った経営の神様と言われる松下幸之助は、社員を採用する時にこう尋ねていました。

『あなたは運がいいですか?』と。

それで運が良いと答えた者を採用しました。

あなたは運が良いですか?

松下幸之助がゼロから巨大な大企業に会社を成長させる過程で、数えきれないくらいの困難があったのは想像に難くありません。

その無数の難局を乗り越えてきた松下幸之助は、「自分は運が60%、努力が40%」と語っていました。
努力よりも運の方が比重が大きいのですね。
そう考えるのは、どうにもこうにもならない局面で不思議な力に助けられてきたと自覚していたからです。
歳をとるに連れ、松下幸之助は成功における運の比重を高く考えるようになり、最晩年には「運が95%、努力が5%」であると語っていました。
つまり、人生が成功するかどうかは、努力よりもほとんどが運であり、運がなければいくら努力しようが成功はできないということです。

若くして親戚を多く亡くしている松下幸之助は、晩年、「自分の成功はその人たちのお陰である」とも言っていました。

その真意は、家運というものがあり、それを自分が家族・親族と共有している。
そして、早死にした親族たちが、松下家のカルマ(業)を持って行ってくれたのだ、と考えていたということです。

実際に成功者の家族関係を考察してみると、早逝した家族や兄弟がいるケースが意外に多く、度々それに気付きます。

そう考えると、今自分が成功していると自覚している人は、自分の力や努力の結果であると自惚れない方が良いでしょう。
家系のカルマ(業)を身近な誰かが担ってくれたから自分は成功できたと謙虚になって感謝した方が良いと思います。

逆に言うと、今の自分自身の良い言動が、自分と家系の運を作り、貯蓄していると見ることもできます。
家系の運というのは、いわゆるのことです。
「積善の家に余慶あり」と言われる所以(ゆえん)は、善いことをたくさん積み重ねてきた家系には徳という目に見えない気(エネルギー)が貯蓄されており、その結果有り余る程の慶びに恵まれるという意味です。

反対に悪いことをたくさんしてきた家系には、業(因縁)という目に見えない負のエネルギーが溜まっており、その結果いくら努力しても恵まれない不幸な連鎖が続くことになります。

今の自分の言動が、自分のみならず、子供たちや子孫にどのような影響があるだろうかと頭の片隅に留めながら生きている人は、繁栄の礎を築いているかもしれません。
そのような理解の人が家系に一人でも現れれば、その家は末代まで栄えていくのでしょう。

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