臼井甕男(みかお)師は、禅の修行で鞍馬山に篭り21日の断食の末に開悟したと伝えられています。
実際はどうだったのでしょうか?
また、霊気エネルギーは宇宙とつながることから得られると教えられていますが、より具体的に限定することはできるのでしょうか?
臼井甕男(みかお)師がどこの禅宗の寺院で修行されたかわかりません。
21日目に神の証(しるし)があったというのは密教的な行にみられることなので、臼井師は何か密教の行をやっていた可能性があります。
定かではありませんが、かつて臼井師がやっていた行はチベット密教の行であったと聞いたこともあります。
これらの疑問を解く鍵は、その行場から推察することができます。
臼井師が開悟された鞍馬山は、昔から霊山であり修行場として知られていました。
鞍馬山にはサナートクマラという宇宙神が約650万年前(1800万年という説もある)に金星より地球に降り立ったという伝承があります。
また、鞍馬山には貴船神社もあります。
貴船とは「貴い船」と書きます。
内陸にも関わらず貴船という地名は各地にありますが、これはUFOのことを指していると思われます。
UFOの出現スポットには「船」や「羽」という地名が付いていることが多いのです。
サナートクマラはエネルギー体として鞍馬山に降臨したのでしょうか、それともUFO(宇宙船)で来訪したのでしょうか?
サナートクマラは様々な形態を持って人の前に現れると伝えられており、それは毘沙門天・天狗・僧・童子であったりするそうです。
そして、サナートクマラはシャンバラという幻の地下帝国を作ったという伝説があるのです。
シャンバラとは「幸せの源に抱かれたところ」という意味で、そこには多くの聖賢が住んでおり地下から地上のこの世界をコントロールしていると言われています。
実際作ったといってもこの3次元ではない世界なので普通の肉体では行くのは難しく、波動の異なる進化した身体でないと参入することはできないのでしょう。
シャンバラ伝説というのは世界的にあり、そこに至る経路は北欧・南米・日本・ヒマラヤにあるといわれています。
エドワード・スノーデン氏は、アメリカ国家安全保障局(NSA)の機密情報を知る立場でありながら、亡命した後に機密情報をリークしたことで有名になった人物ですが、亡命先でシャンバラの存在を示唆する次のようなことを暴露しました。
「弾道ミサイル追跡システムと深海のソナーは国家機密として保持されているために、科学者たちはそのデータにアクセスすることはできません。しかし、 DARPA (アメリカ国防高等研究計画局)の関係者たちのほとんどは、地球のマントルに、ホモ・サピエンス(現生人類)よりもさらに知的な人類種が存在していることを確信しています。」(「IN DEEP」より引用)
チベットのポタラ宮殿の地下にはシャンバラにつながるルートがあるという伝承があります。
ポタラ宮殿は歴代ダライラマの神殿です。
ダライラマは観音菩薩の化身とされている人物で、ポタラの由来は観音菩薩が住むとされる補陀落(ふだらく)のサンスクリット語である「ポタラカ」からきています。
ちなみに日本では補陀落(ふだらく)が二荒(ふだら)という漢字に変わり、二荒(にこう)という呼び方から日光という地名になりました。
日光は現在でも修験道場として有名な霊地です。
第二次世界大戦末期、敗戦が濃厚になっていたヒトラー率いるドイツ軍はシャンバラ帝国へのルートを世界各地でやっきになって探していました。
そのオカルト的な姿勢は映画「インディージョーンズ」でも描かれています。
ヒトラーは連合国軍に対して乾坤一擲の反撃を試みるための超絶的な技術を求め、シャンバラとのコンタクトを求めました。
ドイツ軍は南極大陸やヒマラヤの奥地まで調査隊を派遣しましたが、その過程でチベットとの交流を深めていきました。
その当時のドイツにはチベット人街があった程で、またヒトラーが最後に殺害されたところからは多くの(千人位と言われています)チベット人僧侶が自害した亡骸も見つかっています。
日本にも幾つかシャンバラへのルートがあると伝えられていますが、その一つが鞍馬山なのかもしれません。
シャンバラを作ったと言われる「サナートクマラ」と「クラマ山」、この2つの言葉は非常に音が似ているので鞍馬山の言葉の由来はサナートクマラにあると言っても間違いではないでしょう。
平安時代末期、源義経がまだ牛若丸と名乗っていた頃、彼は鞍馬山で天狗の下で修行をしたという伝承があります。
この天狗もサナートクラマの一形態だったのでしょうか。
天狗から兵法を学んだ源義経は平家を滅亡させる大挙を果たしましたが、その後に不仲になった兄・源頼朝の軍勢に奥州衣川で滅ぼされました。
史実ではそこで源義経の人生は終わっていますが、実は生存していて蒙古に渡りチンギスハーンになったという伝承があります。
この伝承は義経を惜しむ「判官びいき」から出た話と言うのが有力な様ですが、詳しく検証したものを見ると無下に否定できない点もあります。
私もチンギスハーン=源義経説は昔から知っていて、かつては「くだらない」と思っていましたが、今はその数々の物証を覆すのは困難と考える様になりその説を支持する側に回ってしまいました。
天狗によって力を授かった源義経が平家を滅ぼした後に、蒙古に渡りチンギスハーンになったとは歴史ロマンが掻き立てられるところです。
実際はチンギスハーンと源義経の体型が異なることから、チンギスハーンになったのは同行した弁慶であったという説もあります。
仮に源頼朝の追討軍から生き延びたとして日本の山奥でひっそりと余生を暮せばよいものを、なぜ源義経がはるばる蒙古を目指したのでしょうか?
源義経はチベットに渡りシャンバラを目指したからだと言えば動機としてつながる気がします。
鞍馬山の天狗から何か秘教的智識を受けていたのかもしれません。
少し話がそれてしまいました・・・
鞍馬寺の本尊は尊天という神様です。
尊天とは余り聞きません。
尊天は、毘沙門天と千手観音菩薩と護法魔王尊の三柱が一体になった神様と鞍馬寺では説明しています。
この護法魔王尊がサナートクマラです。
サナートクマラは世界中の宗教で同一視されている神があり、仏教の大黒天・ヒンズー教のブラフマー神の息子、ゾロアスター教のアスラ・マズダーがそれです。
ちなみに、仏教の大黒天の由来はヒンズー教のシヴァ神です。
このような考察から、臼井師は鞍馬山で行った何か密教的な行の成果によって霊気エネルギーを体得した可能性があります。
密教とは「秘密の教え」と書く様に、秘伝とされる法の力で現世にて神人合一を果たす教えです。
そこには何らかの対象となるご神仏が存在します。
鞍馬山は強力なサナートクマラのエネルギーに満ちている聖地ですので、霊気エネルギーの源泉は尊天・サナートクマラ・・・このあたりかもしれません。
尊天を構成する一柱にサナートクマラは含まれますので、サナートクマラと考えるのが妥当ではないでしょうか。
臼井甕男(みかお)師はそれを自覚していたのかもしれませんが、教えを広めるのに神という表現をすると宗教色が強まるため敢えて「宇宙」という言い方をし、それを隠したのかもしれません。
※弊塾では、レイキの指導はしておりません。