【霊性修行アーカイブ/2015年】落命必至!? 壮絶・生まれ変わりの行

6月もまた山の中にある師のテンプル(寺・修行道場)にて修行をしてきました。
先週の木曜日に山に入り、日曜日に山を降りました。
修行道場でも休憩の合間を見て短時間で一度ブログを更新しました。

今私がやっている行は「生まれ変わりの行」というものです。
これはより高い霊性に達するため、心身のブラック(邪気)を深いレベルから排出し肉体的にもエネルギー的にも刷新する行です。

師はこれをパソコンに例え「初期化」と言っていました。
パソコンを初期化してしまえば、これまでのソフトやデータも消えてなくなって出荷された状態のパソコンになります。
人間でもこれと同じことをやっていくということになります。

この行は5月にも行いました。
その一端を下記の項で書いています。
今回の稿は重複を避け書きますので、よろしければ一度ご覧ください。

➡ 邪気を浄化する行

「生まれ変わりの行」は密教の行です。
師の系譜は真言密教でも天台密教ではなく、インド・ヒマラヤ由来の密教です。
密教というのは文字通り秘密の教えとある様に公開はされません。
そのため密教寺院での修行は外から見ても窺(うかが)い知れない、素人目には「お経でも読んで楽しいのかな?」という感じに思えてしまいます。
密教の教えは公開をしてはいけないという掟があり、そのため師から弟子に内々に継承されています。
ですので、このブログでも書ける内容と書けない内容とあります。

前回の行の時も私は相当苦しみました。
私の持っている業(カルマ・メグリ・穢れ)やお客様から受ける霊障が深いのでしょう。
前回ある程度出切ったかなと期待を寄せましたが、また今回も苦しい思いをすることになりました。

生まれ変わりの行では、心身のブラックなエネルギーを出すために師が神からインスピレーションを得て製作した特製のオイルを飲みます。
これは数種類の生薬、ヒマラヤの聖者から譲り受けた秘伝の粉、タイガーを漬け込み、それに神気を封入したかなりエネルギーの高いものです。(普通の人が聞くとびっくりする様なものも入っていますが、それはここでは出せません。)
これを飲むと腹の中のブラックなエネルギーはそこにいられなくなって、上や下から出てくるという原理です。

この生まれ変わりの行は必死を覚悟する厳しい行で、もちろん行を受ける修行者も大変なのですが、それを授ける師もまた命がけでやるのです。

この世界にはエネルギー的に大きく善(神)と悪との二大勢力があり、これらの力は拮抗しています。
この世界のバランスに大きな善の力が加わると悪は劣勢になるため、悪の勢力はこれを強力に阻害してきます。

私を始めとする行者のレベルが上がり大きな力を持つと、悪は劣勢になってしまうので、これをしようとする師を攻撃するのです。
同時にまた、師は弟子を引き上げるために弟子のカルマを引き受けてくれるので、弟子のカルマなどのブラックなエネルギーを受けて大きなダメージを被ります。

5月の行の時も、師は行の前3日間は悪の攻撃を受けて動けなくなりひたすら横になっていたそうです。
また、行の後3日間も強烈な腹の痛みが起こり薬も効かず死んだ様になっていたとおっしゃっていました。

それを聞くと、私は師には本当に申し訳ない気持ちで一杯で(涙)、師の心意気に何としても応えなければならないと思うのです。
この行は師も命がけ、弟子も命がけであります。
だから師は極々少数の人数しかこの行を授けないのです。

私の師と同じく、ヒマラヤの表に出て来ない本物の偉大な聖者は弟子を導くために弟子のカルマを引き受けますのでせいぜい2~3人しか弟子をとりません。
弟子を採ると弟子のカルマによって聖者自身の霊性の成長が鈍化しますので弟子をとりたがらないのです。

今回の行では前行として金曜日に滝に打たれ肉体とエネルギー体・チャクラの浄化をしました。
その日は下痢が続いて、大便が水状態になり腸がすっかり綺麗になった感じがありました。

翌日、土曜日には丸一日私はかなり辛い状態になり死んだ様な状態になりました。
身体のだるさが増してきて頭が段々重くなってきました。
胃は気持ち悪く、何か吐き出したいという気分が徐々に増してきて、夜にはついに強い吐き気に襲われました。
胃の中は空っぽでしたが、どうしてこうも水分が出るのだろうという位嘔吐しました。
真っ暗な鬱蒼(うっそう)とした森の中で独りゲーゲーと嘔吐し苦しんでいました。

その後も頭痛が強くなりこの頃になると痛みで目も開かない状態で横たわるしかありませんでした。
とにかく苦しくてしょうがない・・・真っ暗なぐるぐる回る嵐の中で七転八倒していた様な感覚しか残っていません。
余りに痛みが強く、頭だけではなく上顎のすべての歯が痛くなる位で、意識が遠のいて身体がバラバラになる様で自分がどうなっているのかわかりませんでした。
目も開けられずウ~、ウ~唸っている中で「これはヤバいかな」と僅かに思っていた記憶があります。

苦しみが続いている中、その内少しずつ波が引いているなと感じられる様になりました。
かすかに目を開けてみると傍で師がファイヤープージャ(護摩)をしていました。
その炎で私のブラックなエネルギーは少しずつ浄化されていったのでしょう。

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ファイヤープージャの炎

そして、日曜日の朝を迎えた時、幾らか倦怠感は残っていましたがそれまでの苦しみは嘘の様に引いていて私は今回の行が一段落着いたのだとようやく一息つくことができました。

今回の苦しみは前回より時間は短かったものの、程度は強烈で、終わってから月曜日まで「もう二度とやりたくない」と思う位でした。

私が体験した苦しみは私自身の業(カルマ)、霊障、家系の因縁というものもあれば、また気功の施術で受けるお客様の邪気もあると思います。
それらが行によって表面化して苦しみとなっていたのです。

気功だけに限りませんが、癒しの仕事をする者は相手の邪気を受けます。
特に力のある気功家は相手の業(因縁)や霊障を受けることがありますので、気功治療をする者は「身代わり行」と言われるのです。

そして、皆が皆私の様な浄化の方法を実践している訳ではなく、また浄化をしない人もいますので、多くの人が若年で命を落とします。
長生きは余り期待できません。
私自身はいつまで気功治療ができるかわかりませんが、こうして師のお力をお借りしてブラック(邪気)を浄化している内は少しでも長くやっていけるのではないかと思います。

この様に苦労して心身のブラック(邪気・ネガティブなエネルギー)が減じると、プラスのエネルギー(神気)がより大量に入って来る様になります。
力を得るためには先に支払いをしなければならないと言われる所以(ゆえん)です。
死ぬ程の苦痛を伴いますがそれによって意識のレベルが向上し、気功の癒しのパワーがアップしたり、新たな超感覚が生まれたりします。
実際に事故や災難で魂が肉体を離れる位のダメージを負った人が、回復した時にこれまでになかった新たな力を得ているという話も時々聞きます。
今回の行はそれを擬似的に行う死と再生の儀式であると言えます。
師や行を授かる弟子は大変ではありますが、それによってまたたくさんのご縁のある方々がその恩恵を受けることができるのではないかと思います。

行を終えて2日経った火曜日でもまだダメージがあるかなと感じているところです。
「もうこの行は御免こうむりたい」と気持ちが逃げていましたが、ようやく来月もやれるかなと思う気持ちが徐々に出てきています。
それは女性が出産で壮絶な苦しみを味わった後でも、しばらくするとそれを忘れまた2人目がほしいと思う気持ちに似ているかもしれません。

まだまだ私は未熟で浄化しなければならないものがありますのでこれを続けていかなければならないのでしょう。
こうして導いていただける見えない神や師のご恩には感謝の思いが尽きません。
私は天才ではなく凡人でありますので大変でしんどい道も厭わず歩んでいかなければならないものと常に思っています。
行をこなして力を上げ私なりに人の役に立つことができればそれに勝る喜びはないのです。

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